3mの干満の差
瀬戸内海の特長として、その干満の差が大きいことが上げられます。
大潮などになると干底から満潮時の水面まで、
6時間あまりで3メートルも海面が上昇します。
瀬戸内海を見て育った私にとってはごくごく当たり前のことなのですが、
世の中的にはかなり特徴的なことのようです。
しかし、実際のところ、干満の差が3メートルといっても、
動いているのは干潮時の水面から上の部分だけで、
海底から上のすべての潮が、
釣り場から見える海水面の潮の流れと同じ速さで
動いているのではありません。
当然底のほうは地形や海底の状況にもよりますが、
表面よりも遅い速度で流れていることになります。
したがって、釣り人のまいたマキエは、
表面にあるときは速く潮下に流れ、
沈下するにつれてスピードを緩め、下へ下へと沈んでいくのです。
その日最初にまいたマキエが到達するであろう地点が、
まずは当面のポイントとなります。